先日我が家にあたらしいMacが来た。来たといったら少々語弊があるが、新しい環境に総入れ替えで大変な出来事である。
学生時代にローンで50万ほど(本体のみ・メモリー増設48MB)したPowerMac8500に始まり、その後ニフティ掲示板で購入した中古のPowerMac8600、そしてヤフオクで購入した中古のPowerMacG4(クイックシルバー)、そしてタワー型との決別でiMac G5。そして今日この日のMac miniと実に15年の月日が走馬灯のように甦ってくる。
初代PowerMacの買い換えの動機は拡張性の問題とCPUの限界だった。
世の中にはすでにブルーの有機的なデザインの”新Mac”が出始めていたが、そのデザインに抵抗があった為に、あえて1世代前のベージュMacと呼ばれるPowerMac8600にした。USBは拡張ボードで、CPUもサードパーティー製のG3カードを装着した。でも付け焼き刃であった。
その後、ヤフオクで中古のPowerMacG4へ移行、第3期である。抵抗があった新デザインのMacも落ち着いたグラファイトになってから心許す気になった。ちなみに世の中は”鉄仮面”と呼ばれるマイチェン期に移っていた。
しかし、タワー型Macのあまりのうるささに、ついに忍耐の尾が切れ、買い換えを決断。当初タワー型にこだわってアルミ筐体の新型G5をも検討したものの、やはり多数のファンを搭載している筐体は、かなり静かになったという評判であってもなお、静寂な個室空間では求めるレベルに達していないと判断。なにより、店頭で本体に耳を押しつけている怪しい客に見られながらの実地調査も数多く行った結論である。
しかも、その筐体の大きさ。さらにもはやそこまでのオーバーパワーや拡張性も必要なくなり、なおかつタワー型にこだわる見栄のようなものも無くなっていた。
で、第4期はiMacG5となったのである。もちろん中古。ちなみに世の中(Mac界)ではすでに「インテル Mac」と言う大革命が起きていた。賛否両論あるが、すでに「Msc OS9」から「OS X」に移行していた時点でその布石であり、当然の流れであったのだが、長き冷戦にも似た構造を経て、マイノリティーであったMac党にしてみると、素直に受け入れられない思想的な背景もあったが、いままでの書類・ファイルに始まりアプリケーションが使えないという事への打算的抵抗もあって、わざわざ中古で"PowerPC G5"最後のモデルを手に入れる事に奔走した。当時新品のインテルMacが18万ほどだった中で、過去の遺物であるG5を17万で落札したのである。ある意味、それほどPowerPCのMacの相場が高騰していたと言える。
だが、その2年後。ある事が切っ掛けでついに"インテル"の軍門に下ることとなったのである。その出来事は後日。
しかし、この10年以上でPCのスペックの向上は目を見張るものがあり、もはやプロ機・入門機の差はほとんど無くなったに等しく、私自身もインテリア重視で、Mac miniと24型ディスプレイの環境を選択するに至ったのでした。(長文おつき合いいただきありがとうございました)

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